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しぞーかの伝統工芸品




駿河雛具・雛人形ギャラリー (県指定郷土工芸品)

駿河雛具350-min
駿河雛人形350-min
(写真提供:静岡市産業振興課)

 この地方では江戸時代から、志太地方で伝統的な雛人形「天神様」が作らていました。それが現代的な雛具・雛人形として全国的な産地となったのは、大正12年ごろ、関東大震災によって被災した東京の職人が静岡に移り住んでからと言われています。本格的な生産は昭和に入ってから、人形師を招き技術を導入して生産を開始しました。その後、昭和30年代後半からプラスティック製などが進出し量産化が進みましたが、最近では、静岡の伝統的な指物、漆器、蒔絵などの工芸が再評価され、伝統工芸品として有数の産地に返り咲いています。
 静岡市の駒形、番町街、田町地区には、まだ多くの伝統工芸氏や、職人さんが残っています。家内工業といった感じで、外からは普通のお宅ですが、中は工房となっているところが多いようです。残していきたい技術ですね。雛人形屋さんがいくつかあります。それぞれの人形屋は、自前の職人さんや工房を持っておることが多く、また、職人さんだけで「人形団地」と呼ばれる工房集団を持っているところもあります。自前の製品と、流通製品などを組み合わせて、お雛さんセットが組まれていきます。もちろん、それぞれの雛人形店から、別々に購入して、自分だけのセットを組むこともできます。


 雛具

雛具全体350-min
 お道具
雛人形は、昔は7段飾りなど、豪勢な物が出回りましたが、最近の住宅事情もあり、5段、3段、など、飾り方もコンパクトになってきました。また、細かな模様等は、手描きから、印刷などに主流が変わっています。
駿河雛具は、駿河指物、駿河漆器と、駿河蒔絵の技法がふんだんに使われ、これ自体が、伝統工芸品として観賞されることも多いです。
 このお道具は、手描きではなく、スタンプを利用しています。手描きの物は、素手で触ると金粉が剥がれます。お子様の成長を見て選ばないとなりませんね。

 駒形通りの、「比べて選べるみやひで」さんは、自前の職人さんに、伝統工芸士が何人かいるそうです。漆塗り、蒔絵、竹千筋細工ともに、「単なる雛具」の域を超えています。そんなこだわりを持つ、雛人形店が多いのも、静岡の特徴です。印刷のものから、スタンプ蒔絵、伝統工芸士作の手描きのお道具などが選べますが、手描きの物は、一回り大きいです。やはりコンパクトサイズですと、うまく描けないそうです。
 手塗りの駿河蒔絵もありますが、金粉が剥がれやすく、持ち運びは手袋が必要です。そのため、子供のためのお人形ということもあり、印刷蒔絵としました。これは、金粉入りの漆を印刷し、表面を透明なラッカーで保護してあるため、手で触っても、少々ぶつけても、剥がれることはありません。
雛具御籠350-min
A氏所有 (みやひで作)
駿河漆器・蒔絵
雛具お道具350-min
A氏所有 (みやひで作)
駿河漆器・蒔絵
雛具牛車350-min
A氏所有 (みやひで作)
駿河漆器・蒔絵
雛具竹千筋灯篭350-min
A氏所有 (みやひで作)
駿河竹千筋細工伝統工芸士作
竹千筋雛具花器-min
駿河竹千筋 伝統工芸士作
雛具竹千筋ぼんぼり-min
駿河竹千筋 伝統工芸士作


 雛段

 同じく、駒形通の「みやひで」作です。自前の駿河竹千筋伝統工芸士による作品で、内閣総理大臣賞を取った3段のひな壇です。元々は、12段とか、7段とか5段に赤絨毯と派手な物が多かったですが、住宅事情もあり、このようなコンパクトなサイズが好まれるようになりました。このモデルは、至る所に駿河竹千筋細工を施し、古くから伝わる伝統工芸と、現代的な雰囲気を融合しており、今時の雛人形の典型例といえます。
 ちなみに、雛具・ひな壇は「みやひで」製。人形は「好光」作です。雛人形店をまたいで買うこと自体、悪いことではありません。というのは、そもそも、製造元がそのまま直販する形態の方が少なく、品評会、業者展示会を経て、製品や半製品の状態で仕入れて、販売店がセットを組むというのがほとんどのようです。全て自社製造直販の静岡ならではのセット販売も多いですが、一生の物と思えば、よく選んで組み合わせた方が良いかもしれませんね。

雛セット-min
雛セット横-min
竹千筋屏風-min
 

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 雛人形


雛人形350-min

 雛人形は、顔、体、着物の3点が主な部品です。顔は木彫りから、石膏の型から起こす物や、最近はプラスティックなどがあります。目の細い京雛や、最近ではアニメ顔などもあり、時代の要求に合わせて変わってきています。体、着物は、衣装着せと木目込みとがあります。衣装着せは、1枚1枚衣装を重ね、芯に着せて作ります。衣装の厚みが肩の位置、肘の位置に違和感があります。また、模様を合わせるのが難しく高価な物が多いです。木目込みは木で型を作り、着物の端切れを接着して仕上げます。形が崩れず模様合わせも決まります。衣装着せも、歯切れを重ねて接着した物を使う物と、本着せといって、1枚1枚がちゃんと仕立てられた着物を重ねる物があり、本着せだと厚みがありすぎるので、十二単は作れません。また、どうしても袖口などがそろわなかったりしますが、手間がかかる分だけ高度な技術を要します。

 「顔が命の、好光」のコマーシャルソングで有名なお店です。工房は岡部町にあり、創業は明治29年の老舗です。「お顔」といってもほぼ手作りなので、微妙に違います。納得いくまで、「お顔」を選べるのも特徴。衣装も、はやりの艶やかな十二単の京都西陣織や、京友禅、加賀友禅など選べます。写真のセットも、「お顔」「衣装」すべて別々の物の組み合わせです。このように渋めの衣装が好みなので、納得できますね。この作品は、全て通常の京友禅の着物の切れ端から作られた物で、そのため雛人形としての派手さや、模様の細かさは省略されています。また、「本着せ」という手法で作られていて、手を組み戻すと、何枚か重ねた着物そのものになります。特徴は、形や肘の曲げ方。どうしても着物の厚みの分だけ、ごわついた形となります。最近では、シルエットを重んじ、1枚の着物に襟や袖の部分だけカットした切れ端を接着して、あたかもたくさん来ているように重ね、綿の新を旨くつないで、人間らしく仕上げる物も増えてきています。
木目込立雛-min
参考
【木目込】
人形の体を木型で作り、それに着物の端切れを接着して作る方法。その昔は、衣装議せ人形は非常に高価な物であったため、木目込立ちびなセットがよく出回りました。私の姉の雛人形は、このセットでした。

真多呂人形さんのご厚意でお写真をお借りしました。
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・お内裏様とお雛様
 そもそも、雛人形って何?ということですが、天皇皇后陛下のご結婚をイメージしているそうです。ということは、お雛様は十二単でなくてはなりませんが、「本着せ」では12枚の重ね着は不可能です。また皇室伝統のお色で揃える必要もあるのかもしれません。ここは、着物の好みもあり、この京友禅の渋い色合いが気に入り、いくつもある衣装を併せては、選び直して、やっと巡り会った組み合わせです。

お内裏様正面350-min
A氏所有 本着せお内裏様 (好光作)
着物は、京友禅
お雛様正面350-min
A氏所有 本着せお雛裏様 (好光作)
着物は、京友禅
お雛様背面350-min
A氏所有 本着せ背面 (好光作)
着物は、京友禅

・三人官女
 三人官女は、お姫様の生活を助ける、お付きの人です。それぞれ設定(プロファイル)が異なります。
  一番右の女官
 銚子(ちょうし)を持っています。口元をキッと閉めていますね。口をきいてはならぬと言うことのようです。年齢的に10代でしょうか。一番若く下座となります。
  一番左の女官
 堤子(ひさげ)を持っています。この中に白酒が入っていて、右の女官の銚子に注がれます。この女官は薄く唇を開き微笑んでおります。年齢的には20代前半。この女官とは話が出来るようです。
  一番奥の女官
 杯(さかずき)を乗せた盆を持っています。この写真では紛失しました。この女官は、眉を剃り、お歯黒をしております。これは既婚者を意味し、一番の年長者でもあります。

 お祝いや宴のお酒は、左の女官の堤子から、右の女官の銚子に注がれ、奥の女官の盆の上の杯に注がれ、盆を差し出され、その杯をいただくという礼儀作法だそうです。この際、双方話しかけられるのは、一番奥の女官。左の女官からは言葉をかけてもらえるが、返事を返してはいけないらしい。一番若い右の女官に至っては、会話厳禁だったらしい。厳しい縦社会であります。
 私なら、まず一番最初に、右の若い女官に話しかけますけど。その時点で「退室」命ぜられちゃうでしょう....。
三人官女左全身-min





三人官女中央全身-min
三人官女右全身-min

 この作品は、好光作ですが、「お顔」は形に入れて石膏で複製されますが、入れ目、口紅、眉等は、手作業です。そのため、2つと同じ顔は無いと言われています。製造直販の雛人形屋さんでは、「お顔」が選べるのですが、選んでいるときの姿は、見せられるような光景ではありませんね。
三人官女左顔-min
三人官女中央顔-min
三人官女右顔-min

 この三人官女は、渋めの京友禅の衣装のお内裏様、お雛様に合わせ、渋めの衣装を探しました。「お顔」は比較的すぐに「お気に入り」が見つかったのですが、衣装が合わず迷っていたところ、「好光」のお店のかたが、昨年の展示会で発表して、賞を取ったセットがあり、それと同じロットで作った物が1セット予備であったはずと、岡部の工場、倉庫まで探していただき、探し当てました。
 製造直販だから出来る、こだわりの組み合わせですね。「好光」さん、わがままのお客で、お手数をおかけしました!


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 皆さんのご自宅にも、自慢のお雛さん(駿河雛)がありましたら、ご紹介してね!

伝統工芸バナー250-min
投稿フォーム250-min


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