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クラリネットを吹いてみよう!(超初級編)
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クラリネットを吹いてみよう!

YCL650-min

 まずはともあれ、ちょっと吹いてみませんか!

 クラリネットは、木管楽器の代表です。管弦楽のオーケストラと比較して、吹奏楽のバイオリンとも言われ、メロディー(主旋律)を担当することが多く、出る音域も、ちょうど人の話す声と同じぐらいで心地よいので、人気のパートですね。基本の音調は、B♭(シ♭)で、いわゆる「ド」の1音低い音から「ドレミファソラシド」が始まります。木管の中心のクラリネットと、金管の中心のトランペットがともに、基調がB♭であるため、吹奏楽の世界では、B♭から始まる「ドレミファソラシド」が、基本の音階となります。
 全ての吹奏楽は、B♭(べー)から始まる!

  吹奏楽を知るには、B♭(べー)を知れ!
 「響け!」の麗奈の心を知るには、B♭(べー)を知れ!

 ※あくまで超初心者に、興味を持ってもらうことを前提としています。コンクールを狙う吹奏楽部生さんや、ソロを狙うプロをめざす人には、全く参考になりません。変な癖が付く前に、ちゃんとした指導者の下で本当の「レッスン」を受けてくださいね。

超初級クラリネット吹き方講座

 ●用意する物
 ・クラリネット本体  
管に割れや傷、欠けがなく、キイの動きに引っかかりのないもの。中古の安い楽器で十分です。タンポの状態が悪いと、カバードキイを閉じた際、空気漏れが発生し、音が変に鳴りますが、タンポは消耗品です。劣化すれば張り替えなければなりません。その費用も考慮して値段を考えれば、あまり問題は無いと思います。
YCL35全景透過350-min


YAMAHA YCL-35
調子 : B♭
材質 : グラナディラ
キイ : 洋白 銀鍍金
システム : ベーム式17キイ6リング
かつてのニッカンのインペリアルモデルなので、
材質は現行スチューデントモデルより上質です。

 ・マウスピース    純正付属の物があればそれで十分。無ければ、バンドーレンの「5RV」を一つ。

マッピ順締め250-min

Vandoren 5RV
ヤマハ純正リガチャに、
バンドーレンのリードを付けた、
オーソドックスな装着

 ・リード      初心者は、柔らかい方が音が出しやすいとのことで、「2」か、「2-1/2」がお勧め

バンドーレンCL25_250-min

Vandoren Traditional(青箱) 2-1/2

最近は、プラリード(樹脂製)などもあり、
練習には扱いやすいかも知れませんが、
天然素材のケーンの扱い方を学ぶためにも、
こちらの方が、お勧めですね。

 ・やるぞ!という心   これ、案外重要....  時々、忘れる....


Step.1 リードの付け方
クラリードリガチャ位置350-min
 一般的なリード、リガチャーの取り付け位置は、写真のように、マウスピースに付けられている2本の線の下側の線に、リガチャーの下端部をそろえれると良いと言われています。これは、写真のように、リード側でリガチャを占める「正締め」の場合で、逆に、リード側はリガチャの金属部分を当てて、裏のマウスピース側で占める「逆締め」の場合は、上の線に合わせると良いらしいが、超初級では全く意味をなさないでしょう。
 リードの上端部は、リード側からまっすぐに見て、ほんのわずかマウスピース側の方が高く見える、髪の毛1本程度の黒い線が見える感じが良いとされています。
 マウスピースとリードの開き方や、リードの固さなど、いろいろあります。それは、ここが音を作る一番大切なところなので、好みや癖、曲のイメージなので音をいろいろな音色に替える事が出きるからです。でも、超初級の初心者には、あまり関係が無いところです。まずは、「音」を出す事が先決で、「音」を出しやすい開き具合や、リードの形状が大切と思います。だんだん、安定した「音」が出せるようになってきてから、リードを硬くしてみたり、マウスピースの開き具合の違うモデルにしたり、替えていくと良いでしょう。リガチャーなどは、この写真は洋白の銀鍍金ですが、ニッケル鍍金や、イエローブラス、金鍍金などもあるし、全く別の発想で、本革などもあります。

Step.2 マウスピースの吹き方
クラマウスくわえ方350-min (2)
・マウスピースの上部の先から1cm程度の所に、上の前歯を当てます。
下唇の、唇の色が変わる場所のちょうど裏側に、下の前歯を当てます。
咥えるというよりは、当てると言う程度、優しく咥えます。ここがきついと、ぴーっと、リードが泣きます。
上の図で分かるように、リードとマウスピースは、先端に行くほどわずかに開いています。この開きがあるから、空気を吹き込むとリードが振動するのです。強く咥えたり、下の唇でリードを押さえたりすると、この隙間が無くなり、場合によっては、全く息が吹き込めないこともあります。下唇の柔らかさで、優しくリードを包み込む....そんな感覚で咥えると良いでしょう。

骨格や、歯形、唇の形等、人によって個人差が大きいので、一概には言えませんが、こんなイメージでマウスピースを咥えると良いかと思います。
クラアンブシュア350-min

 アンブシュア、唇を軽く閉じ、「ニッ」と声に出す感じで、口角(唇の両端)を広げ、気持ち口角を上げる。
 なかなか文字で伝えるのが難しいですが、イメージだとこんな感じですね。

 で、腹式呼吸で、息を吹き込んで、マウスピースを上下に揺らしたり、唇の力を抜いたり当て直したりしていると、「びびびん」と、「音」が出るポイントが見つかります。その場所を何度か当て直したりして、安定した「びぃぃぃ」という音が出せるようにします。

 リードを強く締め付けすぎたり、吹く力が強すぎると、「キィー」と、甲高いリード泣きとなります。力を抜いたり、リードのネジを若干緩めたりして、リード泣きが出にくいポイントを掴みましょう。下唇を巻き込みすぎると、リードを唇の力で下から押し上げてしまい、リードの開口部が塞がれて音になりません。というか、吹き込めなくなり、苦しくなります。
 まずは、マウスピースだけで、音が出せるように練習しましょう。

楽器の組立
 さて、マウスピースだけで音が出れば、楽器本体に付けてみましょう。そのために、楽器を組み立てます。
組立は、ベル部分から、ベルと下管、下管と中管、中管とタル管、と付けていくと良いでしょう。


クラリネット組み立て1-min


下管と中管の接合
この部分は、キイの連結棒があります。ここがずれると音が出ません。どこかのキイを押しながら当てると、この接合部を傷つける場合があります。キイを触らないように、しっかりと握って接合部を揃えます。


クラリネット組み立て2-min


 接合完了

まず、管をピタリ付けてから、管を回すと接合部にすんなりと入ると思います。無理をすると、キイを壊します。


Step.3 楽器の持ち方
クラリネット持ち方350-min
 
 クラリネットの持ち方は、ちゃんとアンブシェアが取れる角度にマウスピースを当てた時の姿勢が、垂直方向に対して、30度から35度程度の角度が付いたあたりかと思います。もちろん、体型や顎や歯の形状によって大きく異なる場合もあります。クラリネットを縦に持つと、低い音が出しやすく、横の方に持つと高い音が出しやすいとも言われています。その時の音域や求める音色によって、マウスピースの当てる角度が変わるので、必ず同じ姿勢が良いとは限りませんが、背筋を伸ばして、前屈みにならない程度が、一番呼吸をロス無く楽器に吹き込むことが出きると思います。
 次に重要なのが、フィンガリング。クラリネットは、速いピッチでメロディーを吹くことが多いので、指回しが重要となります。要は、腕の高さが高すぎたり低すぎると、この素早い指使いに支障が出ます。楽な姿勢で持てると良いですね。

Step.4 まずは吹いてみよう!

 最初は、全て全閉という状態で吹きたいのですが、指にも力が要るし、管内の抵抗も高くなり、超初心者にはちょっと難しいです。右の親指を支え部分に引っかけて、左の指を親指を、管裏のキイ、人差し指と中指で、穴の空いたリングを、薬指で管壁に直接空いた穴を塞ぎます。この状態で吹くと、ナチュラルB♭(シ♭)が出てきます。ちなみに、全閉だと、LowG(ソ)が出ると思います。
 金管と違って、大きく音がずれることはありません。アンブシュアが取れていれば、大体それらしい音が出てきます。

Step.5 どうして音がでているの?

 ●なんで、音が出ているか
  リードは、ケーンと呼ばれる葦の仲間の茎の部分を乾燥させ薄い板にした物を、リガチャーと呼ばれる器具で、樹脂製のマウスピースにしっかりとくっつけた状態で、息を吹き込みます。すると、激しく流れる空気の圧力の変化で、リードが振動をします。リード自体の元に戻ろうとする反動力と、マウスピース内の空洞に響いた音の圧力によって、リードは元に戻ったり、よじれたりの繰り返しを起こして振動します。これが「音」を発生させる原理です。この空気の振動を楽器に伝えるのですが、金管と違いリードの振動そのものを完全体に響かせると言うよりは、空気自体の振動を利用します。管体がグラナディラという、比重が重く、水に沈む木材を使うのは、その重さを逆に利用して、中の空気の振動を管内で反響させ響かせるからです。空気の振動が管壁に当たって反射する際、管壁も振動します。ここの重量差が大きければ、損失が少なく反射し、ここが弱いと振動を吸収してしまいます。重くて硬い素材は、反射率が高く、より響いて「倍音」とよばれる音の共振を起こして、心地よい音と音量を作り出しています。

 ●楽器でどうして「音」が良くなるの?
 木管楽器は、リードによる振動をエネルギーとして、音階は管の長さで周波数を作り出しています。 金管と違うのは、金管は完全に管の長さなのですが、木管は、穴の空いている場所を指で塞ぎ、マウスピースから遠い処から順に、指をあげて穴を開けていくことで、穴から中の空気が抜けることで、音階をつくっています。ただ、多くの息量によって、穴の位置の変化によって周波数が変わった振動の多くは、ベルと呼ばれる楽器の先のラッパの部分から出て行きます。あくまでリードの部分を片端として、穴の空く場所までが、音の周波数を決めているのです。最終のベルは、空気の流れはベルの開き方によって丸く扇状に広がっていくようになります。ここで単なる「びぃぃぃ」というリードの振動が「ぶおぉぉぉ♪」という音色に変わるのです。


Step.6 まずはロングトーン


 ●まずは、ド(B♭)から。

 さて、先ほどは、ナチュラルB♭を出しました。ただ、クラリネットの出せる音では低い音域で、本来得意とする音域は、1オクターブ高い、HiB♭です。ト音記号の楽譜の第3線の「シ♭」ですね。この高い方のB♭を、基準としましょう。
 左の親指で、レジスターキイをリングとともに押します。ちょっと難しいですね。後は、レジスターキイを押しながら、全閉が「ド」小指を上げると「レ」と、小学校で吹いたリコーダーと同じですね。これで一ずつ明けていけば、「ドレミファソラシド」となります。

 ●呼吸は、腹式呼吸
  「腹式呼吸」これは、横隔膜で呼吸をする方法。一般には「肺呼吸」で、胸を広げて深呼吸をしますが、吹奏楽で必要なのは「腹筋」です。でも「腹式呼吸」じゃないですよ。(笑 
 お腹を膨らまして息を吸い込み、お腹をへこまして息を吹く...(腹式呼吸?)ではなく、横隔膜を上げたり下げたりする感じです。お腹を膨らまさないように、脇腹から背中に掛けて力を入れる。そんなイメージで呼吸を繰り返しやってみましょう。これは、楽器を吹かない日常生活でも出来ますね。男の子は比較的無理しないでも肺活量でねじ伏せれますが、女の子は特にこの「腹筋」と「腹式呼吸」を鍛えましょうね。
 前述の「正しい姿勢」も実はこの「腹式呼吸」がやりやすい姿勢でもあります。

 以上の事を慣れないうちは、10分でも良いですから、毎日続けましょう。最初は頬の筋肉も、楽器を持つ腕の筋肉も、腹筋や横隔膜もすぐに疲れます。10分が物足りなく感じてきたら、20分、30分と増やしていきましょう。焦らなくて良いです。人によって歯の形、唇の形が違います。そもそも、トランペットは西洋人が作った楽器で、日本人の骨格には合わないとも言われています。

 どこで、人が嫌になるかと言えば、大体ここの段階です。思ったように「音」が出ないです。それは、下手なのではなく、普段使わなかった「筋肉」とそのコントロールする「神経」が追いつかないからです。それだけです。センスがないのではないですよ。たまたま、骨格などがフィットして、すらっと吹けちゃう子もいます。「その子」が上手いのではなく、体が合っていただけです。「その子」にしても頬の筋肉や腹筋が出来ているわけではありません。誰もがみんな通る道です。

 どうしても「吹く場所」「吹く時間」が取れなければ、マウスピースだけでも吹いてみましょう。マウスピースだけでも、音の裏返しは出来ます。また、日常生活でテレビを見ているときでも、アンブシェアの練習が出来ます。唇を平べったく左右に伸ばして、わずかに唇を開けるだけ。この姿勢で腹式呼吸で先ほどのテンポで、吸って吐く。これを繰り返す。これだけでも、イメージトレーニングになります。

 そして、同じ音のロングトーンを、最低10分。毎日。

Step.7 ドレミファソを拭いてみよう

 まずは、1音1音出していきましょう。
 
 ♪=60 (4秒吹いて、4秒休み)
 ドーーーー、休み、レーーーー、休み、ミーーーー、休み、ファーーーー、休み、ソーーーー
 ソーーーー、休み、ファーーーー、休み、ミーーーー、休み、レーーーー、休み、ドーーーー
安定するまで、5往復でも、10往復でもやりましょう。これが出きれば、
 ドー、レー、ミー、ファー、ソー
 ソー、ファー。ミー、レー、ドー
と、一息で上がって、一息で下げる。
 下げていくときに、「ミ」から「レ」に移るときに,意識的に「裏返り」をイメージします。普通に吹くと、高い音が出るかも知れません。
 そして、一息に
 ドレミファソファミレド
 と、上り下りを出します。指使いと、「裏返り」を意識して何度も繰り返しましょう。

 ちょっと、メロディーっぽく吹くと綺麗に聞こえます。
 ドーーレミファソラシドー♪ 
 そう、「響け!」のCMに入る前の、あの「音」ですね!

Step.8 「聖者の行進」を吹いてみよう!

 聖者の行進は、「ドレミファソ」だけで、吹ける練習曲にもなります。ロングトーンばかりじゃつまらないので、時々曲を演奏すると、「その気」になります。でも、基本が出来ていません。イメージは、ジャズのソリストですが、そんなふうにはまだ吹けないですね。下手にテンポを付けずに、1音1音ちゃんと出すことに専念しましょう。というか、かっこよく、リズムを付けても「音」が出ないはず。
 「聖者の行進」を上手に吹く事が目的ではなく、音が一つ飛ばしにあがったり、テンポがあったりで、その変化にアンブシェアや呼吸が安定してついて行けるかの練習です。それと、つまらない練習に「華」を添えるという意味もありますね。
 まぁ、楽しんで吹いてください。

Step.9 「ドレミファソラシド」ロングトーン&スケール

 木管楽器の難しいところは、1オクターブを越えると、全開から全閉になること。これ、指使い相当練習しないと、全部押せないですよね。まず、そこは置いておきましょう。指を一ずつ広げて、逆に押していく。このあたりは、金管よりも楽ですよね。指の位置で、管内の長さが変わることが実感できますから。

 ♪=60
 ドーーーー、休み、レーーーー、休み、ミーーーー、休み、ファーーーー、休み、ソーーーー、休み、ラーーーー、休み、シーーーー、休み、ドーーーー
 ドーーーー、休み、シーーーー、休み、ラーーーー、休み、ソーーーー、休み、ファーーーー、休み、ミーーーー、休み、レーーーー、休み、ドーーーー


Step.10 「ドーレミファソラシドーシラソファミレドー」を一息で吹こう!

 「響け!2」のコマーシャルに入る前に、各楽器のスケールが入りますね。さすが音楽大学の音。良い音です。あれをイメージして、吹いてみましょう。一息で吹くので、そこそこ速度が要ります。吹く息量と、指使いフィンガリングが重要になってきます。ゆっくり吹くのとはまた違った力が必要です。ゆっくりと長く同じ音を出す時は、音を出している最中に大きくなったり小さくなってはだめで、同じ音を吹き始めた瞬間から止める直前まで吹くと言うことです。下手なときは、吹き始めが強く高めになったり、終わり頃は息切れで、高くなるか、ぷすっと音にならないか。途中は、音を探して高くなったり下がったり、意図しないビブラートが入ったりします。それをそうならないように練習します。
 早いスケールは、吐く息量のコントロールと、タンギング、フィンガリングと、別の技術が必要です。そして、頭の中で「音」をイメージして、頭の中で「唄って」それに併せて吹くという感じが、実は良い音になってくる様です。「唄う風に吹く」とよく言っていますね。

 さて、超基礎的な、Step.1~10までは、楽譜のことは一切考えなくて良いです。頭の中で、「ドレミ」をイメージして吹いてください。

 私たちのコミュニケーション手段の一番大切なのは「言葉」で、次が「目線」と言われます。吹奏楽では、吹いているので「話せ」ません。指揮者を見ているので、周りや後ろの人の「目線」は見れません。吹奏楽で大切なコミュニケーション手段は「音」です。「言葉」と「目線」と同等の意味合いがあります。吹奏楽の演奏者は、「音」で話しているのです。
 そのために、まずしゃべれるようになること。つまり、「音出し」が出きること。これは最低条件ですね。

 「響け!」の描写に、校舎のいろいろなところで、個人練習をしていますが、わざと誰かのスケールに合わせて、スケールで答える。まるで、ウグイスの谷渡りのように。遠くにいる仲間と、この音だけで通じるものがあるようです。


簡単な運指表

 ●基本の「ドレミファソラシド」


クラ運指表ドレミ600-min

簡単な曲

 ●聖者の行進
  「ドミファソー、ドミファソー、ドミファソーミードーミーレーーーー」
  「ミミレドーードーミーソーソファーー」
  「ミファソーミードーレードーーー」
  
聖者の行進ドレミ600-min

 「ドレミファソ」だけで吹ける誰でも知っている曲ですね!
 テンポは、♪=100 と書かれています。ちょっと早めですね。どのくらいかと言えば、
 「アンパンマンのマーチ」
 あの曲が、ちょうど、♪=100 だそうですよ。

 ●ベートーヴェンの第九
  「ミミファソ、ソファミレ、ドドレミ、ミーレ、レー」
  「ミミファソ、ソファミレ、ドドレミ、レード、ドー」
  「レレミド、レミファミードー、レーミファミーレー、ドーレーソーーー」
  「ミミファソ、ソファミレ、ドドレミ、レード、ドー」
第九歓喜の歌ドレミ楽譜600-min

 なんと、ベートヴェンの有名な曲も吹けちゃいます!曲進行も典型的な、A・A’・B・A’ で、「ドレミファソラシド」と、下のソが必要ですね。ここがポイント。あとは、第10、11小節の「レミファミード」の素早い指の動きと息の入れ方がポイントですね。この楽譜は、超初心者向けにアレンジされていますが、原曲は8分の6拍子で、もっと速度変化があります。もっとも、原曲では、そもそもトランペットで主旋律は吹きませんが。ちなみに、クラッシックの世界で、交響曲にトランペットを初めて取り入れたのが、このベートヴェンの交響曲第9番(第九)と言われています。トランペットと言うよりも、フリューゲルホルンですが。
 余談ですが、ベートヴェンは、このように、誰でも口ずさめるドレミのみで主旋律をつくり、楽器を変えて何度も繰り返すユニゾンと、「A・A’・B・A’」の起承転結の展開で曲を作ることが多かったようです。

 ●「遠き山に日が落ちて」(家路)
  「ミーソソー、ミーレドー、レーミソーミレー」
  「ミーソソー、ミーレドー、レーミレードドー」
  「ラードドー、シーソーラー、ラードーシーソーラー」
  「ラードドー、シーソーラー、ラードーシーソーラー」
  「ミーソソー、ミーレドー、レーミソーミレー」
  「ミーソソー、ドーレミー、レードレーラードー」
家路ドレミ600-min

 「響け!」の麗奈の気持ちを知るには、この曲でしょう....

 曲進行は、A・A’・B・B・A・A”と、単純です。

ドボルザーク作曲「交響曲・新世界」より第3楽章。この曲は、ドヴォルザークが、新世界「アメリカ」に渡る際、大西洋上の客船で大海原に沈む太陽を見ながら、故郷ボヘミアを想い作ったとされています。イングリッシュホルンの代表曲とされますが、日本では「下校の音楽」として親しまれていましたね。
  この曲を、夕日の沈む校庭で一人ソロで吹ければ、「麗奈」の心が分かるでしょう。


楽譜を読めるようになりましょう

 まずは、クラリネットを感じることが大切です。こんなに簡単に「吹ける」こと。
その次は、ちゃんと「吹けるよう」にちゃんと練習をしましょう。
 「ドミソー」じゃなくて、譜面を読めるように。

 ●音の読み方(ドイツ語読み)
音階読み方500-min

 吹奏楽の世界は、多くの楽器がB♭(ベー)が基音となっているため、「ドレミ」で呼ぶと、どの「実音」かわかりにくいです。また、そのこともあり、半音上げる♯(シャープ)や、半音下げる♭(フラット)が多用され、その都度、B♭(ビーフラット)とか、E♭(イーフラット)と呼ぶのが大変です。そこで、ドイツ語の呼び方を使います。半音上げる♯は、「is」を付けて呼び、半音下げる♭は、「es」を付けて呼びます。これで、B♭は、「ビーフラット」から「ベー」に、E♭は「イーフラット」から「エス」というように、簡単に呼ぶことが出来ます。この呼び方を「実音」と言って、「ドレミ」と分けて使うようにしています。
 間違いやすいのが、シの音。英語ではBですが、ドイツ語ではなぜかH(ハー)。で、シ♭は、英語ではB♭ですが、ドイツ語では、なぜかB(ベー)となる。ここだけ他のパターンと違いますね。初心者は間違いやすいので、ここではB♭(ベー)と書くようにしています。英文字表記は、英語表記で、読み方はドイツ語読みということですね。


ツェーで吹ける?

 ●クラリネットの実音は?
Bdur実音500-min

 さて、クラリネットはB♭(ベー)だと、いっています。これは、クラリネットで「ド」を出すと、「シ♭」が出てくると言うことです。つまり1音低い音。
 一人で吹くのであれば、さほど問題がありませんが、みんなで合わせるとなると、この「音のずれ」が「気持ち悪い」と言われちゃいます。ピアノなどはC調で書かれているので、「ド」は「Cツェー」です。フルートやオーボエもC調です。でも、ホルンはF調。エスクラリネットやアルトサックスも「Esエス」です。
 合奏の時、「ドを出して!」というと、その楽器の「ド」が出てきます。B♭であり、Cであり、Fであり、E♭であり....。それでは困ります。そこで、「みんな、B♭ベーを出して!」「エスを出して」と実音をドイツ語で言います。これでどの楽器であれ、出す音が定まります。

 さて、皆さんが普通に行くピアノの曲や、子供の頃歌った歌の多くは、C調で書かれています。これに合わせて歌ったり伴奏を引いたりと想うのですが、ここで、問題があります。音が合わないです。

 映画「サウンド・オブ・ミュージック」の有名な「ドレミの歌
子供の頃、歌いませんでした?
 「ドーは、ドーナツのドー、レー、はレモンのレー

ドレミの歌B実音600-min (1)

 これはもちろんC調(ツェー)で歌っています。
 このままトランペットで吹くと、気持ち悪いですね。トランペットはB♭(べー)で1音低いです。
 そこで、トランペットで伴奏をするとなると、C調(ツェー)に変えなければなりません。

 「ドーレミード、ミードーミー、レーミファファミレ、ファー
これをトランペットのB♭の楽譜に書き換えます。
 「レーミファ♯ーレ、ファ♯ーレーファ♯ー、ミーファ♯ソソファ♯ミソー
ドレミの歌C読替600-min (1)

 ファ♯とド♯を覚えれば、C調(ツェー)で吹けますね。

 これで、みんなから「気持ち悪い」って言われません(笑

原曲と合奏できればプロ!

 超初級では、どんな曲も変調すれば「ドレミ」で吹けますよと、書いてきました。最近の不協和音が多い曲は難しいけど、クラッシックなどは、ほとんど「ドレミ」(ハ長調)に変調できます。まずは、楽しく吹くという意味で、いろいろ吹いてみましょう。

 でも、前章で書いたように、C調でかかれた歌の伴奏というように、併せて吹くとなると、B♭の「ドレミ」では、1音ずれて合いません。そのため、1音上げた楽譜(B-dur)に書き換えて演奏する必要が出てきます。楽譜は、五線譜で0.5行上げて書けばよいので、比較的簡単に書き換えられます。慣れれば、見ただけで出きるでしょう。でも、そのために、二つの新しい運指を覚えなくてはなりませんね。ファ♯とド♯です。

 この原理が分かってきたら、いよいよ「合奏」となってきます。
吹奏楽用の楽譜は、B♭が基本に書き換わっていますので、そのまま吹けば吹けます。また、B♭トランペットパート用の楽譜というのもあります。そのまま吹けるようになります。
 問題は、クラッシック音楽。もともと、C調だけではなく、いろいろな音階で書かれています。
前述の、ドボルザークの新世界の第2楽章「家路」(遠き山に日は落ちて)は、変ニ長調で、フラットが5つも付いています!原曲の主題は、イングリッシュホルンが担当しますが、いろいろな楽器と合わせた編曲も多くあります。これはB♭トランペット用に書かれたBーdurの楽譜の主題部分です。実際はトランペット2本でも吹けるようになっています。
 この一番高い音は、HighFです。最後の、HigeC・HighDes・HighF と、ここが出れば、みんなうっとりすることでしょう。
ただ、これは簡単出でません。アンブシェアや呼吸法がきちっと取れていて練習に練習を重ねて、出るか?というレベルですね。

家路原曲Bdur600-min

 これが吹けたら、プロ級です!

ロングトーン&スケールは毎日練習

 ロングローンとスケールは、プロの奏者も毎日やります。基本中の基本の基礎練習。1日10分でも、20分でもやっていれば、自然と「音」が出てきます。
 「響け!」でも、コマーシャル前後に、各楽器のスケールが出ますよね。あれが気持ちよい心地よい音と思えれば、もうあなたは、上手くなっています!

有名な台詞 麗奈にとって、ドって何?」「(B♭を吹いて)これが私の、ド

 あなたの「ド」って、何ですか?

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超初級楽器講座
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主人公は、中学1.年の美奈。初めて楽器を触ってからの吹奏楽への挑戦オムニバスです。
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