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イングリッシュホルン
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イングリッシュホルン

(別名:コーラングレー

EH-5正面600横-min
 イングリッシュホルンは、別名コーラングレーとも呼ばれる、オーボエより5度低い、F基調の木管楽器です。
元々は、丸く曲がったベルをもつ木管楽器が原型で、宗教画で天使がもつ笛の「天使」エンジェルのドイツ語が、イングランドとも訳せることから、イングランド(天使の)のホルン(笛)という事で、イングリッシュホルンと呼ばれたそうです。イングランドとは全く関係がないとのことです。また、コーラングレーは、そのフランス語だということです。
 俗に、フレンチホルンに対してイングリッシュホルン(フランスに対してイギリス)という意味と言われますが、全く違います。

 ホルンの原型に、ナチュラルホルンという楽器があります。原理はアルプスホルンと同じで、マウスピースで唇の振動で音階を作ります。イングリッシュホルンは、そのナチュラルホルンを短くして、穴を開けて音階を作るように変形したイメージです。2枚リードという点でオーボエの仲間と言えますが、歴史はちょっと違うところのようですね。
 リードの根元に付いている管(ボーカル)が曲がっているのが独特ですが、古い楽器では、楽器のど真ん中、ちょうど左手と右手が持つ「ソ」の音のキイでポキッと折れているものもあります。現行品は、ほとんど、見た目もオーボエそっくりに、ボーカルだけが曲がっているという特徴が多いです。
 このボーカルは、イングリッシュホルンを始め、ファゴットダモーレなど、2枚リード楽器によく使われます。特に、オーボエより低音を音域とするには管長が必要で、その為の部品と考えられます。ただ、このボーカル、細い洋銀製が多いのですが、この細い管の内壁や材質が、そのまま楽器に伝わり拡大されるという意味で、重要なパーツです。ファゴットの最上級モデルのヘッケルクラスになると、このボーカルだけで20万円以上という価格になります。実は、音質、音色にかかる繊細なパーツだと言えます。写真でも2種類ありますが、長さが違います。冬場の寒い時期は、音が低く伝わります。その為、短いボーカルを使います。オーボエでは、このチューブの部分がわずかしかないため、音の調整が難しいです。その為オーケストラでは、オーボエの音を基準に音合わせ(調律)をします。どうやっても、でないときはでない。ということですね。

リードとボーカル-min
ボーカル

 イングリッシュは、葦の茎から作ったリードを2枚合わせた2枚リードで、空気の振動を作り出します。
笹の葉を2枚重ねて鳴らす、「笹笛」と原理は同じです。
空気が出る穴の数が多く、その組み合わせで、いろいろな音階が出せるようになっています。また、16分音符のような早いテンポで音が変わりやすくするために、キーと、伝達棒、ばねなどを組み合わせた、トリルキーがたくさんついています。
 材質は、グラナディラ(アフリカ黒檀)が中心で、太くて柔らかい音が特徴です。
2オクターブ半を出すことができるといわれていますが、いくつか出ない音もあるようです。

リード250-min
左がオーボエ用 右がイングリッシュホルン用
 
 楽器としては、少数派で、楽隊では、2ndオーボエ奏者が持ち替えで吹くケースが多いようですが、場合によっては、オーボエだけ単独で演奏する事も多いようです。代表曲は、ドボールザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章「家路」ですね。「遠き山に日が落ちて~♪」といった方が分かるでしょう。それ以外だと、スターウオーズの「ジャワ族」のテーマだとか。あの、小さな熊さんですね。
 ベルの部分がタコ壺つぼのように丸くなっています。中もくりぬかれていて、この空洞に低音が響くようになっているようです。もともと円錐形の構造ですが、オーボエはこの膨らみがないのに対し、イングリッシュホルンはこの空洞があるのが特徴です。オーボエとイングリッシュホルンの中間のダモーレという楽器も、この膨らみがあります。オーボエは、最大4オクターブでるので、どちらかと言えば、高音が澄んで通る音にする事もあり、ベル部はストレートに解放していると考えられます。ただ、質量を重くして音の芯を目立たせるため、膨らんでいますが、中は空洞ではありません。
イングリッシュホルンベル部-min

 キイの配置は、オーボエとほぼ同じで、運指もほぼ同じです。でてくる実音が、F-durだというだけです。つまり、オーボエの「」を吹けば、「ファ」の音が出てくるという事です。イングリッシュホルンの「ドレミファソラシド」の運指で、実音は、「ファソラシ♭ドレミファ」とでているはずです。

イングリッシュホルンmarigo930_ englishhorn350
Marigaux  930
(c)野中貿易
イングリッシュホルン F管


基本調子     F 
略記号      E.Hr.

代表曲

ドヴォルザーク「新世界」より第3楽章「家路
遠き山に日が落ちて....」のソロが有名

スターウォーズ ジャワ族のテーマ

EH-5正面350-min
Valoir EH-5


 オーボエも演奏者の数が少ないこともあり、生産量がクラリネットより少なく、当然、高額となります。イングリッシュホルンは、更に演奏者が少ないので、高額になります。有名メーカーだと160万以上はする楽器ですが、最近、スチューデントモデルで80万円クラスのものも出てきました。もう、ハイクラスなグラナディラ(アフリカ黒檀)が取れない事もあり、価格は上昇傾向ですが、ここに来て、楽器制作者の働き方改革もあり、労働賃金上昇が激しく、安い価格設定も上昇傾向にあるようです。そのこともあり、材料は良くなってはいないけど、音色はかえって良くなってきているとも言われます。ハイテク技術の急速な発達もあり、どうすれば「良い音」が出しやすいか、かなり研究が進み、最近の楽器は現代的な音も含め、音質は向上しているという評価もあります。

 ちなみに、ここで紹介したマリゴは、オーボエと同じく代表的なメーカーです。それに対して、Valoirは、大阪にある楽器販売店ですが、別組織として、楽器製造、修理、部品製造等も行っています。主には中国で半製品を調達して、国内自社工場で穴開け、キイの加工、メッキ処理等も含め組立調整後出荷するという国内メーカーです。中国からの輸送費や、通常の楽器流通を通さないと言う事もあり、破格値で売られています。
 中国製はだめ、というイメージが強くありますが、その多くは、15年ほど前に、急増した粗悪中国製の楽器に由来しています。その後、中国の工場も相当技術を向上させ、先述のマリゴを含め、海外の有名メーカー、国内のメーカーのほとんどが、中国製を取り入れています。特に部品、素材という意味では、かなりのシェアになっています。大量生産の楽器でない、イングリッシュホルンなどは、特にその影響が大きく、少数製造ならではの小回りのきく運営が低価格を実現しているようです。安いから、「じゃぁ、100本ください」と言う注文には対応できないということですよね。そこが常に一定数製造して市場を確保しなければならない有名メーカーと、個人楽器製造販売店の違いかも知れません。

 一度お試しください!



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主人公は、中学1年の美奈。初めて楽器を触ってからの吹奏楽への挑戦オムニバスです。
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※ 一部の楽器の写真は、ヤマハ株式会社および、野中貿易(株)より提供および掲載承認のもと掲載しております。無断転載等ご遠慮ください。