静岡市No.1タクシー会社 静鉄タクシー株式会社

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新配車システム

 情報処理技術の向上に伴い最新の配車システムを導入し、お客様の多様なニーズにお応えできるように進めています。

 従来型の集中無線方式からIP通信方式に、静岡県内で初めて採用してきました。(藤枝配車システム:平成25年6月稼働)

 この度、平成29年1月22日より、静岡地区におきまして、更に新しい配車システムを導入いたしました。


集中無線とIP無線の違い

集中無線イラスト400
集中無線方式

 集中無線方式は、背の高いアンテナから電波を飛ばします。アンテナが1本で良いため、タクシー無線の多くは、この方式でした。ただ、背の高いビルや山などの障害物があると電波が届きにくかったり、アンテナの出力上長距離の通信はできませんでした。また、安定した通信を確保するため、伝送速度が低く設定されていて、最新の情報通信量を考慮すると、不利になりつつありました。


IP無線イラスト400
IP無線方式(携帯電話利用)

 IP無線方式は、携帯電話の電波を利用します。携帯電話が通じれば、北海道でも、山の向こう側でも、基本的には通信ができます。

 その品質も携帯電話と同等で、音声もクリアで聞き取りやすいです。通信速度も格段に向上し、送受信できるデータ量にゆとりがあります。


受信エリア
配車システムの車両状態表示
 この画面は、車両情報を表示しています。赤色は「実車」(お客様を乗せている状態)緑色は「空車」などと設定して、車両番号が表示されています。

 従来の集中無線方式ですと、左の青線の枠の中だけでしか通信ができませんでした。IP無線方式だと、箱根の外輪山の中でも沼津の東名高速でも、正確に位置を表示でき、音声通信もクリアで聞き取りやすいです。





サーバ方式とクラウド方式の違い

クライアントサーバ
クライアント・サーバシステム

 従来のシステムは、クライアント・サーバシステムを採用していました。複雑なプログラム、膨大なお客様データ、車両管理データ、予約システム等、専門のプログラムをLAN経由で接続し、複数のサーバPCを連結させて情報処理を行っていました。

 このサーバPCは、24時間365日稼働という中で電源管理、温度管理等非常にコストが高いものでありまた、機械的な寿命があり定期的に新しいものに入れ替えるという事が必要となります。

 さらにはクライアントPC、サーバPCセットで一つのシステムを構成しているため、別の場所に分かれて設置することが難しく、営業所毎にシステムを構築していました。


クラウドサーバ接続
クラウドサーバ(インターネット)システム

 クラウドシステムとは、インターネット上に仮想のサーバを設定し、それぞれをインターネットで連結するという物です。物理的な「サーバpc」がどこか特定の場所に存在するのではなく、超大型コンピュータをいくつか間借りしているような状態です。

 クライアント側は、インターネット環境があればどこにでもシステムが展開できます。また、従来では、サーバPCの能力に依存したシステム処理が、スーパーコンピュータ並の能力にまで引き上げあれ、かなり複雑な情報処理も可能となっています。
 
 将来的には、複数の営業所の配車システムを統合し、一元管理で稼働させることが可能です。




新システムを活かした今後の展開

タクコンシステムとの連携

 タクシー業務の売上管理、労務管理を統合した「タクコン」システムとクラウド上で連結。運転者の前日までの売上金額、総労働時間等を、運転者自身が翌勤務時に把握することができるようになります。確実な休憩が取れているか、売上目標にあとどのくらい足りないか、運転者自身が日々確認できることで、過労防止、事故予防につながると考えております。

 また、クラウド上であればいろいろなシステムと連携が可能です。将来何ができるのか、研究を始めております。



IP無線を利用した、緊急連絡網

 東日本大震災、熊本地震等で、携帯電話の復旧が早い段階で整っています。有線方式よりも、無線方式が災害時に有効であるとともに、携帯電話の通信規格の進歩により、光ファイバに匹敵する情報速度が可能となりIP無線網は、災害時等の緊急連絡網として有効なツールと言えます。例えば、各地区に点在する避難所にタクシー車両そのものを配置することで、非常電源と通信手段を確保することが可能となります。来るべき大災害に備え、どんなことができるか、検討を始めております。